奇抜

コマーシャルをつくるの

１５秒の

その中にいろいろ入れるの

私の頭の中にはできてる

それを形にするの

たくさんの人が参加するわ

それをまとめるの

だけど　誰も本気になってくれない

私だけが　必死になってる

誰も　誰も　本気になってくれない

文句ばかり言うの

私だけが　てんてこ舞い

いろいろやったわ

本当にいろいろ

だけど　結局私は　受け入れてもらえなかった

たくさん　たくさん　調整して

たくさん　たくさん　考えて

たくさん　たくさん　動いたのに

結局最後は　私は無視された

私の考えは　奇抜だ　って

オカシイ　って

私は　オカシイ　って

異常だ　って

そんな風に　みんなが言う

そして　私は　壊れた

私は　どんどん　壊れていった

壊れて　壊れて　壊れていった

みんなは　そんな私を　遠ざけようとする

私を　どこかに　追いやるの

ここに来るな　と　追いやるの

私は　奇抜だ　って

私は　変人だ　って

そうやって　私を　追放するの

私は　どうしたらいいの

私は　どうしたらいいの

私の心は彷徨い続ける

あてもなく

虚しさだけが　充満する

そして私は　壊れてゆく