行ってきたんだよ、乗り越えたんだよ

園に行ってきたんだよ。

乗り越えたんだよ。



発作が起きなかったよ。

泣かなかったよ。




明日の祭りの準備のお手伝い。

お茶室のお手伝い。

何も出来ないけれど、

大きな花瓶を探して歩き回ったよ。





昔の作業棟。

中が変わってしまって、夢の後。

まるで別の場所に来たみたい。

ここはどこ。

なんたんの知ってるあの場所じゃない。

こんな場所知らない。

ここはなんたんの居る場所じゃない。




切ない。

切ないよ。







なんで、私はここに居ないの。

なんで、私はここで働いていないの。

なんで、私は今ここで、こんな形で居るの。

なんで、なんで、なんで…





作業室の倉庫の中も、

人の姿も、

変わってる。




私の居場所が、














無くなった。




















違うんだよ。

もう、違うんだ。










帰りたいけど、帰れない。













受け入れられない、異端者。













もう、違うんだ。




入れないんだ。
































戻れないんだよ。




















３年という月日は、

こうも残酷なまでに姿を変えていくものなのか。


















まだ、終わってない。

まだ、終われない。

早く、終わりたい。

早く、終わらせて。













新たな一歩を踏み出したいんだ。

もう、もう、もう、卒業したいよ。
















誰か、助けて。