「逃げる勇気」

私は今、「逃げる勇気」を選択している。

「逃げる勇気」

人は大抵「逃げない勇気」を推奨するだろう。

「逃げない勇気」
「立ち向かう勇気」
「挑戦する勇気」



だけど、時には「逃げる勇気」も必要だ、と私は思う。


私の心は今、ギリギリのところで引き止められている。

それは、私の精一杯の意思。

一の力の「感情」に流されないために、千も万もの力の「意思」が必要だ。

その「意思」を働かせ、私は今必死に生きている。

私の心は、最後の一本を必死に繋いでいる。握り締めている。



私は今、現実世界から逃げている。

自分の部屋の中で、一日中、自分の心と闘っている。

「このままで良いんだよ」

と、言い聞かせながら。

感情に流されないように、ギリギリのところで意思が勝つように、自分の出来る限りのことをして、生きている。


傍から見たら、以前と変わりないかもしれない。
調子の良い頃の私と、変わりないかもしれない。


だけど、中身は違うんだよ。
見えないけれど、わからないけれど、違うんだよ。


本当にギリギリなんだ。

部屋から出る自分が想像できない。

人と話す自分が想像できない。

いろいろなことをしている自分が想像できない。






感情に負けそうになるけれど、一生懸命、意思を強くさせてるの。

「逃げる勇気」

これを選択して、今を必死に繋ぎとめてるの。

私の命を現世に繋ぎとめてるの。


それが、今の私の精一杯。

これが、今の私の精一杯。





いつの日か、

「逃げない勇気」

を心から選べるその日まで。。。