おしゃぶり。

きがつくと　ゆびをくわえる　わたしがいる。

きがつくと　ははをかんでる　わたしがいる。

きがつくと　ははをもとめる　わたしがいる。

きがつくと　たいこうしてる　わたしがいる。



じぶんでは　まったくいしき　してないのに

きがつくと　たいこうしてる　わたしがいて

きがつくと　もとにもどった　わたしがいる。



いちにちの　なかになんども　かんじてる

いちにちの　なかになんども　おこってる

きりかえは　のぞんでなんか　いないのに

きがつけば　きりかわってる　わたしがいる。



こころのなかの　そのおくの

ずっとおくに　ひそんでる

いろんなわたしが　こうたいに

われよわれよと　でてきてる

われよわれよと　きそってる

わたしはただただ　しらぬまに

かのじょに　わがみを　ゆだねてる

われよわれよと　でてきては

いつのまにやら　もどってく

かのじょたちの　きょうそうに

このみと　こころを　ゆだねてる



いまのわたしは　どのわたし

つぎのわたしは　どのわたし

じぶんでさえも　わからない

たにんになんて　わからない

わたしのこころの　おくそこの

かのじょたちの　きょうそうが

いまのわたしの　このすがた

いまのわたしの　このこころ



かのじょたちの　きょうそうは

はてることなく　つづいてる

わたしがいきてる　そのかぎり

かのじょたちは　きそいあう

われよわれよと　きそいあう



いまのわたしは　どのわたし

どんなわたしも　このわたし

どんなわたしも　わたしなの

どんなわたしも　わたしよね