狭間

母が

あの人と　私の狭間で　苦しんでいる

私が　あの人と　上手くいかないから

発症してから　あの人と　一緒に居ると　悪化するから

無理を頼んで　実家に戻らずに　病院に近い場所に　住まわせてもらっていた

家事が出来ないから

母が通って　世話をしてくれていた

半年ほど　家事が出来たけれど　それは無理しすぎていて　その後　更に出来なくなった



また　ある理由で　あちらの家に帰れなくなった　　２７歳の時だった

２３歳で発症して　４年

セキセイインコたちのおかげで　実家に帰っても　少しずつ　大丈夫になっていった

２７歳の冬　あちらの家を引き払って　実家に戻った

自分では　引越し作業が出来ないので　母と　あの人がしてくれた

手続きも出来ないので　母がしてくれた

今も手続き関係が　出来ないので　母か　友人がしてくれる




実家に帰って　あの人に　助けられることもあった

だが　ここ数年　あの人と接する時間が増えたことによって　お互いに　悪化している

その為　母に　仕事を変わってもらった

私とあの人が　二人になる時間が　少しでも減るように

あの人も　心療内科に通っているので　難しい

そして　嫌なことに　体調の波が一緒なので　お互いが　悪い方向に　相乗効果を発している

昨日は　近年稀に見る　最悪な状態だった

あの我慢強い母が　愛想が尽きた　と言って　泣き崩れた

私が居なければ　母への負担も少ない

母も　あの人だけの　ケアをしていれば良い

そんな母自身も　数年前に　癌の手術をしている

今も　定期受診中だ





そんな訳で

事の発端は　私が２３歳で発症したことで

その為に　家族全員に多大なる負担を強いる生活を　１２年続けてきた

それぞれの人生設計を　狂わせてしまった

申し訳ないとは　思っている

自分が居なければ　どれだけ幸せなのだろうと　幾度となく思ったし　今も　思い続けている

それぞれが　歳をとった

いい加減　自立したい

気合を入れなければ

この偏った思考が　嫌になるけれど

なんとか　軌道修正しながら　少しでも　自立できるように　努めたい



私が自立し　家を離れて

母と　あの人が　穏やかな暮らしが出来るように