禁句

「精神が弱い」

は、禁句。

今、バイパスの路肩に停めてる。

母さんが、その言葉を発してから、

私の状態が悪化した。

静かな怒りが続き

自ら消化出来ないそれは、言葉となり口をつき、

次第に深い悲しみへと変貌した。

その言葉は、私にとっては全否定の言葉。

どれだけ頑張っても

お前は、お前のやっていることは無意味だ、と

お前が生きてきたことが無意味だ、と

お前が生きていることが無意味だ、と

声が囁き続ける

頭の中で



辛い辛い

そうか

私のしてきたことは無意味なんだ

私は生きている意味が無いんだ


ああ

死んでしまいたい



久しぶりに

それは大きな

希死概念が出てきた




母が叫んだ

停めて


と

お願いだから停めて

と



危なかった

二人でいっぱい泣いた



ちょっと落ち着いた

もうちょっと休憩する