友との再会

年賀状を書いていて、住所がわからなくなった友達に連絡をした。

すると、その日は丁度休みだと言うことなので、久しぶりに会うことになった。

月曜日のことだ。






彼女とは、中学以来の友達だ。

成人式の日に、ひとことだけ言葉を交わしたのが、一番最近の思い出。

出会って、一緒に遊んだのはかれこれ１０年ぶりになる。






彼女は、とても素敵な人だ。

変わっていないところもあるが、様々な経験を積んで、とても心の深い優しい性格に磨きがかかっていた。





久しぶりの再会でも、１０年前と変わらない。

まるで昨日あったみたいな、そんな印象を与えてくれる。

私の話をじっと聞いてくれた。

わかってくれて、受け入れてくれた。




なんて素敵な人なんだろう、と思った。





人の痛みの解る人。

ぽんと背中を押してくれ、受け入れてくれ、優しく見守り包んでくれる。

そんな人だった。



私は、とても嬉しかった。

本当に嬉しかった。




彼女のように考えられるようになりたいと思った。

さり気ない気遣い、懐の深さ。

さっぱりとしていて、相手を安心させる言動。





幸せな気持ちを貰って、私は帰宅することができた。

久しぶりの再会に興奮して、疲れてしまったけれど、とても良い時間を過ごせた。

また再会できる日を楽しみに。



人の縁の素晴らしさを実感した日だった。