４月かな部課題（18日までに練習したものより）

【読み方】
いまさ（佐）くら
さき（支）ぬとみえて
うすぐもり
はるにか（可）す（春）める
よのけしきか（可）な
[新古今和歌集（しんこきんわかしゅう）　式子内親王（しょくしないしんのう）]

【大意】
今しがた桜が咲いたと見えて、空は薄曇り、春もたけなわとなって霞みわたっている気配であるよ。





高野切第一種（こうやぎれだいいっしゅ）
伝紀貫之（きのつらゆき）筆

【読み方】
は（者）る（留）た（多）てば
ゝな（奈）とやみ（三）らん
し（志）らゆき（支）の
か（可）ゝれ（礼）るえ（要）だ（多）に（尓）
うぐひすのな（那）く

春たてば
花とや見らむ
白雪の
かゝれる枝に
うぐひすの鳴く
[古今和歌集　巻第一　春歌上　六]

【大意】
春になったので、鶯は雪を花だと思っているのだろうか。白雪が降りかかっている梅の枝で、あんなに鳴いている。



＊2018.6.6.追記
上記二枚を検定課題として出品していただきました。
残念ながら、昇段はしませんでした。