後悔はしたくないから

「我儘」と言わないで…

後悔はしたくないの。
私のこと、馬鹿だと思うでしょう。
迷惑だと思うでしょう。
我儘だと思うでしょう。

でも、これは私が一生懸命生きてきた証拠なの。
そして、必死に考えて辿り着いた方法なの。
私の心を取り戻すために。
私が私になるために。

私は衝動で動いてしまうから、あなたたちにはたくさん迷惑をかけてきたね。
ごめん。
どうしようもないのよ。
これでも、一生懸命抑えているのよ。
私の暴れる心を、あらん限りの力で抑えているのよ。
それでも溢れ出した心は止まらない。
私にこれ以上どうしろというの。

私を責めないで。
私を責めないで。
その言葉は、私に「死ね」と言ってるのと同じなのよ。
私はそう感じてしまうの。
私にどうしろと言うの。
これ以上どうしろと言うの。

今の私の行動は、傍から見たら奇異なものだろう。
「何を今さら」
「昔のことを蒸し返すな」
そんな言葉が聞こえてくる。
だけどね、私にとってはこれは現在進行形なの。
手紙を貰ったあの日から、私の心はずっと囚われたまま。
ようやくここまでもってこれたの。
少しずつ、少しずつ、階段を登るように、
少しずつ、少しずつ、手紙のことを形にして、
私の心を守ってきたの。

手紙をもらったあの日から、私は今も自分を責めているの。
あんな手紙を書かせるまで私が追い詰めたんだと、私自身を責め続けているの。
６月２３日のあの日から、もう少しで１年半。
だけど私は、ずっとずっと、あの手紙に悩まされ、あの手紙のことを考えない日は無かったの。
誰にも分からないよね、私のこんな気持ち。

私は馬鹿だから。
私はお荷物だから。

私は壊れやすいから。
みんな優しくしてくれる。
まるで腫れ物に触るみたいに。
まるで今すぐにでも崩れるモノみたいに。

それを平気に装っているけど、
ホントはそうじゃないんだ。
そうしてもらうこと、申し訳なく思ってるよ。
だけど、私はそうしてもらって、ようやく自分を生かせられる。
強がって見せてるけれど、ホントは弱いの。
そういう風に扱われてやっと、自分を「生きなさい」って急き立てられる。
少しでも強い言葉を言われると、
今の私は崩れてしまうの。
すぐに暗闇へ行こうとするの。
もう嫌よ。
こんな生活。
もう嫌よ。
こんな自分。
生きてる意味がわかんない。
生きてていいのかわかんない。

手紙をもらったあの日から、
私の心は狂ったの。
闇へ闇へと引き寄せられるように
自分の命を捨てようとする。
自分の居場所が見いだせなくて、
其処に自分が居る意味が見いだせなくて。
自分の存在が許せなくて、
闇へ闇へとひた走る。

それを少しでも止めようと、
一生懸命考えて、
そして勇気を出して、進んできたの。
少しずつだけど、進んできたの。



手紙の呪縛から解き放たれたい。
そんな私の我儘で、
あなたたちを傷付けたね。
許して下さい。
私の我儘。
許してください。
私の行動。
許してください。
私が生きていくことを。

止めないで。
私の生きる道を。
後悔はしたくないから、
こんな方法しかできなかったけど、
それでも勇気をだしてやってきたの。
だからそこを責めないで。
責められたら私、生きてていいのかわかんないよ。