ふたりの自分

帰ってきた。

我が家に。

帰り道、いろいろ話した。

もうすぐ私の２５歳の誕生日。

それが近いから、体調がすぐれないのか、

何かに追われているようなのか。



ふたりの自分がいる。

この１年で１０才成長した、本当の自分と、

もともと仮面をかぶっていた２４才の、仮の自分。

このふたりが、いずれ同年齢になり融合する。

そうすると私は解き放たれるのだ。

その日が来るまで、私は成長し続ける。

だが、誕生日が来ると、目標とする年齢が１つあがってしまう。

それだけ差が広がってしまう。

それが怖いのだ、と。



現在、３才～１５才を彷徨う本当の自分と、

２４才として対応する、仮の自分がいる。

時と場合によって、それらは入れ替わり、役目を果たす。

家族以外と接する時、それは２４才の出番だ。

なるべく違和感が無いように、

なるべく迷惑をかけないように、

必死で２４才を引っ張り出してくる。

それは、反動を伴う作業。

だが、それが私の自分を守るための術でもある。

自分の心を守るためには、２４才の防御力が必要だからだ。

３才の私は、あまりにも無防備なのだ。

少しの刺激で、落ちてしまう。

それが怖い。



家族（特に母親）と過ごす時が一番楽だ。

だって、本来の自分で良いのだから。

だいたい、朝と夜の退行は否めない。

これで均衡を保っている。

途中でも退行する。

これで均衡を保っている。

それでも、だいぶ退行時間が短くなってきたと思う。

いや、程度が小さくなったのか。

見えないところで、私は日々成長しているのだ。



いつか、本当の自分が仮の自分に追いつき、融合するその日まで、

私の闘いは終らない。