まじやばかった

とりあえず、まじやばかった…


















原因は何ともいえないが、要因は、ばばぁの言葉。

動けない俺に向かって

「顔洗いんさい」

できんっつーねん

朝起きた時から、やろうやろうと試みてはおるが、できんのんじゃい。

着替えも出来ん。

顔も洗えん。

調子はばりくそ悪い。

今週は結構調子悪い日が続いとるが、今日が一番悪かったわ。

じゃけ、俺は言った。

「できんけん、拭いて」

そしたらばばぁが

「顔洗いんさい！」

俺の中で、何かが壊れた。

壊れる、壊れる、果てしなく。

堕ちる、堕ちる、どこまでも。

壊れる、壊れる、壊れる…
















涙が出てきた。

思わず上司に電話した。

母がそれをとりあげて、切った。

「仕事中でしょ」

んなこといっても、おれにはそこしかなかったのに。

そして、更に堕ちて行く俺…





















動いた。

裸足でベランダにでていく。

柵によじ登ろうとする。

なかなかできない。

でもよじ登ろうとする。

ばばぁが引き摺り戻す。

「雨が降ってきたでしょ！」

んなもん、俺には感じん。

堕ちさせてくれ。

もう、俺は生きとってもしょうがないんじゃ。

堕ちさせてくれ…
















引き摺り戻される俺。

泣き喚く俺。

また外に行こうとするのを、捕まえるばばぁ。

でも…




俺は止まらない。

気持ちを落ち着かせようと、記事を書いた。

判読できないものになった。

でも、限界だった。




飛び出そうとする俺。

引き止めるばばぁ。

死なせてくれ。

死なせてくれ。



















何がどうなったか覚えてない。

ばばぁが泣いて謝る。

俺の地雷を踏んだのはお前じゃ。

俺の地雷を踏んだのはお前じゃ。

許さん。

許さん。

俺は、怒りに燃えていた。

こんな思いをさせるなら、いかせてくれや。

そんな思いでいっぱいだった。

涙が止まらない。

しんどい。

しんどい。

しんどい。



辛い。

辛い。

辛い。



なんで俺がこんな目にあわんといけんのんじゃ。

もう嫌じゃ。

もう…















疲れ果てて寝てしまったようだ。

でも、まだ、まだ、まだ、まだ、時間がある。

今日はとても長い。

もう１ヶ月経ったんじゃないだろうか。

それくらい長い。

目覚めた後も、ずっとしんどかった。

また泣いた。

怒った。

駄々こねた。

上司に会いたいと言えば、

「仕事中だから」

といわれる。

わかっているが、どうしようもない。

誰か助けてくれ。

ばばぁだけじゃ、だめなんじゃ。

でも、動きたくても動けれん。

動けれんのんじゃ。

どうしたらええんじゃ。

わしはどうしたらええんじゃ。

なんで動けれんのんじゃ。

なんで、なんでわしがこうなったんじゃ。

元の体に戻りたい。

戻りたい。

戻りたい。

普通の暮らしがしたい。

普通に。

ただ、普通に。

病に苦しむことなく。

ただ、普通に。

ただ、それだけ。