心の足跡 －２００５年４月８日－

朝から前の病院へ。
ようやく先生に会えた。
話をたくさんきいてもらった。
戻ってきてもいいって言ってくれた。
嬉しかった。
すっきりした。
習字の先生んちに行った。
習字習った。
楽しかった。
今日はハードだったけど、とっても気持ちが楽になったよ。



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【ノートＮｏ．４】

２：５０に目が覚めた。その後、また寝た。そしたら怖い夢を見た。やっぱり二度寝はよくないらしい。結局５じに起床。電気をつけたけど、しばらくうつらうつらしてたの。夢と現の境をさまよっているかんじ。半分夢の中でぶつぶついってた。あまり良い目覚めとは言えないね。それでも、ロラメットを飲まずに２：５０まで寝れたんだから、良かったのかもしれない。朝ご飯食べて、８：１５に出発。前の病院へ。
お母さんは忘れ物をしたから、私、今、１人で待ってるんだよ。前の病院だから大丈夫なの。１人でも気が楽なの。
待合室の風景は１ヶ月前と変わってしまったけど、大丈夫。だって、もう少しで先生に会えるんだもん。お話きいてもらえるんだもん。
話たいことたくさんあるの。
何から話そうかな。
まずはプリント渡して、経過をみてもらって、次に作品をみてもらうんだ。それから、ＭＨＰの診察方法にとまどってることや、マグミットを出してもらうことをお願いするんだ。
それから９ヶ月休むことや、園でのリハビリの考え方がかわったことを話すんだ。
この病気になって良かったと思ってること。でも焦っていることを話して、どうやって焦っているのをとめたらいいか教えてもらうんだ。
なんだか楽しみだなぁ。
そうそう、ここに時々きてもいいかきいてみるんだ。これが一番大事だよね。
今８：５６。もう少しで診察が始まる。今日は何番目かな。１人で待てれるってすごいことだね。今日は、えらい鼻水がでる。風邪ひいたかな。お母さんにポケットティッシュもってきてもらうんだ。お母さん、なかなか見つけられなかったみたいだけど、今、電話して教えてあげたの。

久しぶりに会った先生。
私、嬉しくってずっと笑顔だったよ。
先生に、今までの作品全部見せたよ。
先生は、日記の１ページ１ページ、短歌の１句１句をみてくれたの。
日記では字の変化、行間の変化をみてくれたし、あのぐちゃぐちゃのもみて「凄いですね。」って言ってくれたの。今までの作品、見せたら３０分かかったよ。でもＭ先生と違って、全部見てくれたから嬉しかったよ。
それから、先生にお話したの。
Ｍに行くとしゃべり方が変になること、前々日と前日には調子が悪くなること。そしたら、先生は「緊張するんですね。」って言ってくれたの。やっぱり、そうだったんだね。
だって、先生に話をする時は、普通にリラックスして話せるんだもん。不思議。久しぶりにずっと普通に話してるよ。
一番最初に入っていったとき、先生言ってくれたよ。「大分よくなったみたいですね。」って。嬉しかったよ。
だって、最後に来たのって、一番悪い時だもん。お母さんの助けがないと歩くことすらできなかった時だもん。今日なんか、一人で診察室に入って行けたんだもん。良くなってるよね。一番に見せたのは報告書。
「いろいろあったみたいですけど、大分落ち着いてきたみたいですね。」って。例のノートを見せた後、先生言ってくれたよ。
「気持ちを出せるというのは良いことですよ。」って。
Ｍに対する不満もしゃべったよ。１０分の診察だけじゃ足らないって。いくら日記にかいても、私の心は未消化で、溜まって溜まって爆発するって。ずっと先生に話を聞いてもらいたかったって。カウンセリング受けたいのに駄目って言われたって。言いたいこと途中で止められてしまうって。先生、いっぱい聞いてくれたよ。こっちを受診したいって言ったら、「いいですよ。」って言ってくれたの。
むこうを断ってもいいかって聞いたら、「もちろんいいですよ。」って。
どういうふうに言えばいいか聞いたら、「我が家に帰ることにしたので、また前の病院を受診することに変えますって言えばいいんですよ。」って。
やった！やった！
これでもうＭにいかなくていいんだね。あんなしんどい思いをしなくていいんだね。
また、先生に話を聞いてもらえるんだね。なんて素晴らしいことなんだろう。すごい、心が軽くなったよ。
もう、あそこに行かなくていいんだよ。
実家に戻らなくていいんだよ。
こっちで過ごしていいんだよ。
それが、どれほど楽か。
嬉しいなぁ。
良かったなぁ。
楽になるなぁ。
だって、お話聞いてもらえるんだもん。未消化のまま、心を溜めないでいいんだもん。嬉しいなぁ。
今日、来て良かったなぁ。
ロラメットの効力時間を聞いたんだ。そしたら「４ｈ」なんだって。
それで、昨日は飲まずに寝たこと、それでもいいのか聞いたら、「もちろんいいですよ。」って。入眠剤だから、無しで寝れるのなら、飲む必要はないって。
あー良かった。
そうそう、トリプタノールが駄目だったことを言ったんだ。
アモキサンとは違うんだって。
やっぱりアイツはキケンだ。
アモキサンが、私に合って良かった。
マグミットもだしてくれるって。
これで、便通が良くなるね。
いろいろ話たよ。
焦ってしまう自分が８割いて、焦りたくない自分が２割いて押さえきれないことを話したの。そういう時どうしたらいいんですかって聞いたの。そしたら、
「散歩に行くとか、川に石を投げるとかしてみたらどうですか。ものにあたるより、害がないですよ。川の水をあびるとか、自然に触れ合うことはいいことですよ。」
って言ってくれたの。
ふふふ（笑）。なんだかいいね。
何よりも一番心に残った言葉は、
「みんなのために休んでるんだ、と思えばいいんですよ。」
ということ。
「みんなのために休んでる。」
そうだよね。焦って行っても結局はみんなに迷惑をかけるだけ。全然いいことなんてないもんね。分かってたんだけど、今の自分の状態が、とてつもなくむなしく、切なく、情けなく、かなしく、さびしくなる時があるの。そうすると焦っちゃうんだよね。パニックになっちゃうんだよね。
でも、これでまた１つ区切りがついたよ。
「みんなのため」って思うと、我慢できそうな気がするよ。不思議だね。先生にそう言ってもらえると、すんなりと受け入れられるんだもん。不思議だね。
先生はこんなことも言ってくれたよ。
「そのままの自分でいいんですよ。」
「自然の流れに任せなさい。」
そのままでいいんだって。
無理しなくていいんだって。
あー、楽だなぁ。
また来週、お願いします。
本日の診察は５０分。
今まで溜めてた心を吐き出せて、
新しい道を教えてくれて、
とてもすっきりしたよ。
出ると、お母さんが待っててくれたの。
「良かったね。」って。
うん、良かった。
今日は本当によかった。
久しぶりに、ここの薬局に行った。ここの対応もいいなぁ。病院の受付の対応もいいなぁ。
本当、みていてすがすがしい気分になるよ。やっぱり落ち着くなぁ。
薬をもらった後、習字の先生に電話して、ＯＫもらったから、先生んちに行ったんだ。１ヶ月半ぶりに園への道を通ったよ。知らない間に春は来てるんだ。園への道は、満開の桜が至るところにあり、向こうの山にはこぶしの白い花が点々と緑を色どり、それはそれは綺麗だったよ。春なんだなぁって思ったよ。家から行くと、習字の先生んちは遠かった。これはもうドライブだ。
ようやく先生宅に到着。先生は言ってくれたよ。
「体の方は大丈夫なの。休んでるみたいだけど。元気な顔みて安心しました。こないだは、丁寧なお手紙ありがとう。上手ですね。あなたが書いたんですか。」先生、手紙のこと褒めてくれたよ。嬉しかったよ。それから、もっと嬉しいことを教えてくれたよ。
「○さんがね、“チョコさんが居ないと何だか気が抜けたみたい”って言ってましたよ。今は、元気になることだけを考えて、１日でも早く戻れるといいですね。」って。
嬉しかった。まさか、先生の口からそんな言葉がきけるなんて思ってなかったから。心が熱くなったよ。先生に「公明正大」の作品を見てもらって、右はらいの仕方を教えてもらったよ。
「腹をゆっくりと、少しずつ上げる。そのまま横にずらず。」
んだって！
もう全然違うの！きれいに書けるんだ。嬉しい！感激！！
やっぱり、今日来て良かったなぁ。次に５月の課題「天女羽衣」を教えてもらったよ。
何だか、嬉しいな。
先生は教え方が本当にお上手。
小学１年生でもわかるような話し方をされてよ。ウチも見習いたいなぁ。そうしたら、みんなにわかってもらえるんじゃないかな。…なんてね。
あっという間に時間は過ぎて、１２時をまわった。お母さんが急かすので、おいとまをした。なんだか、もう一度「公明正大」を書こうかな、と思った。

誰もみてないところ、
誰にも評価されないところで、
人に優しくできる人、
それを苦としない日と、
見返りを求めてない人、
こういう人が、本当に優しい人なんじゃないかな。
その人の為を思って、
自分は嫌な役を引き受けてでも、
その人の悪い所を注意できる人、
本当に本気で怒ってくれる人。

私は今でも、昔しかられたことをひきずってる…
割り切れない。
忘れることができない。
だって、しかられることに慣れてないんだもの。
イイ子症候群なんだもの。
ありがたいとは思ってるけど、
忘れることはできないの。
大きなハードルだな。
自分の非をちゃんと認めなきゃ、
この大きなハードルを越していかなきゃ、
前には進めないのにね。
大きいな。
しんどいな。
いつかこのハードルを越えて
前に進める日がくるといいな。

私、今まで園で何かを提案・実行する時に、
①利用者さん全員の意見を聞き、
②数人の現場職員の意見を聞き、
③主任の意見を聞き、
④資料を作成して、
⑤各部長・副園長・園長の了承を得て、
⑥実行に移してたの。

それｄめお、全職員の意見を聞いてないから、その職員からクレームが出てたんだ。
主任や部長から、部署のみんなに伝わってなくて、クレームが出てたんだ。
これ以上、私にどうしろっていうの？
ここまでやってもダメなの？
１３０人の意見を私１人にまとめれというの？
私、頑張ったよ。
一生懸命頑張った。
倒れそうになりながら、
自分に必死にブレーキかけて、
それでも頑張りすぎて、
…結局、倒れちゃった。
私は、自分の心に負けた。
園の体勢に負けた。
疲れたよ。
むなしいよ。
でも、私が頑張らなければ、
誰がリハビリをやるの？
誰か私の代わりにやってくれる？
私、頼んだよ。
ＳＯＳ出してたよ。
でも、５ヶ月待っても、私の頼みは伝わらなかった。
ＳＯＳは伝わらなかった。
結局そう。
「○さんは、１日、何の仕事をしてるんだろうね。分からないね。」
で終わってしまうんだ。
こちらがいくら頑張っても、
結局は１人で空回り。
違う部署の仕事なんて、
結局みんなわからない。
同じ部署の中だってそう。
何のための部会なの？
意見交換のための部会でしょ？
利用者さんに、よりよいケアを提供していくために、
各々が積み上げてきた、
身につけてきた
知識と技術を交換する場じゃないの？
普段思ってる疑問を解決する場じゃないの？
なんで黙ってるの？
なんで特定の人しか話さないの？
もったいないよ！
絶対、もったいない！！
私は、こんなチャンス逃がしたくない。
利用者さんは日に日に状態が悪化していくことが分かってるんだから。
みんな欲しくて障害を持った訳じゃない。
私たちの誰もが、障害を持つ可能性があるのを、彼らが私たちの代わりに、日々、障害と闘ってくれてるんだ。
そう考えると、
私は、私のできる限りの力で
彼らの役に立ちたい。
そのためなら、冷水を浴びてもいい。
矢面に立ってもいい。
今、言わなくて、いつ言うの？
みんなが悪くなっていくのを
ただ黙って
指をくわえて待ってろと言うの？


【ノートＮｏ．５】

私は、そんなことはできない。
だから、私は頑張る！
そのための強い心が欲しい。
負けない自信がほしい。
技術も知識もない私だけど、
この熱い心は誰にも負けない！
まぁ、この熱さが
他の職員と差がありすぎるんだよね。
「一人で浮いてる」って言われるんだよね。
復帰したら、熱い心は持ったままで、決して負けないように、生きていきたい。
今度また、同じことを繰り返さないように気をつけていきたい。
今度こそ、うまく立ちまわろう！
病気と同じ。焦らず、ゆっくり、じっくり
「みんなのため」になると信じてやっていこう。
だって私は、みんなが大好き。
この仕事にやり甲斐をもってるんだもん。

母さんと話をしたよ。
今日はとても疲れたけれど、
私の心はとても軽くなったよ。
今日もロラメットを飲まずに、
２１じに就寝です。